ついにCOROSデビュー。なぜPROを選択したのか?重要な使用感もレビュー。
COROSとは
COROSはGPSウォッチやウェアラブルデバイスを発売しているメーカー。アメリカで創業されたブランドであるが、現在は開発から生産まで中国で行われている(ブランドイメージ向上のためか昨今このような業態が多いですね)。COROSの強みは、圧倒的なコストパフォーマンス。価格が安く、GPSウォッチ業界最軽量の商品を展開するなど魅力的な要素が満載。そしてアンバサダーには、キプチョゲ選手や大迫選手を起用するなどランナー界隈でシェアを伸ばしていることも頷ける。

PACE PROとは
PACEシリーズはランナー向けに展開しているシリーズ。その1つが今回紹介するPACE PROであり、COROSで初となるAMOLED(有機EL)ディスプレイを採用。明るい画面による視認性向上に加え、常時点灯にも対応。トレーニングだけでなく日常使いにおいても利便性が向上したモデルといえる。他にもメモリやプロセッサの向上など進化点はあるが、日常使いもする方はPACE PROを。トレーニングのみで使用する方はPACE 3を選択すると間違いない。

外観
本体
付属のバンドはシリコンバンド。ランニング後に汗をサッと洗い流すことができる。ボタンは右側に2つのみ。裏面は脈を検知するためのセンサーと充電端子がある。


充電器
充電器はタイプCケーブルを接続することで使用できるアダプター。キーホルダーとして持ち運びが出来るように工夫されており、非常に使い勝手が良い。


同梱物全て
おまけの取説やステッカー。取説はWEBで見るのが基本になる。

価格
定価:49,940円
PACEシリーズの中では高価格帯であるが、有機ELを搭載しているGPSウォッチ全体で比較するとコスパは高い。(参考:Apple Watch10 ¥59,800円)
もっと安価に走り出したい方にはPACE 3を選択するのも大いにあり。
ファーストインプレッション
情報量多すぎィ!用語を覚えて使いこなすのに時間かかりそうだな…。っというのが初感。
さすがランナー向けのGPSウォッチ、取得される情報量が多く使いこなすまでが大変。この取得できる情報量の多さに魅力を感じ購入したが「HRVって何?トレーニング負荷ってどうやって算出されるの?」などなど、初めて見る用語や使い方の分からないアプリ画面で疲労感を覚えた。この情報量はシリアスランナーであれば記録向上に向け理解しようと努めると思うが、ランニングに競技性を求めていない方は挫折してしまうのではないか?っと感じた。

【徹底解剖】PACE PROの魅力
PACE PROの魅力は『常時点灯』『バッテリー持ち』『トレーニングハブ』『ルート作成』の4点。
常時点灯
初めてCOROSを購入する決め手になった常時点灯機能。PACE PRO発売前にPACE 3の購入検討をしていたが、常時点灯機能がなく諦めた過去あり。そして今回ついに常時点灯機能が搭載されたことで購入意欲が急上昇し買ってしまった。常時点灯機能ってトピックにならないことが多いですが、仕事中や運転中のサッと時刻を確認したい時に表示されていないのってかなりストレスなんですよね。常時点灯非対応モデルも腕を傾けたら点きますが、表示のラグや腕の傾きが検知されないなど。1日で複数回この場面に遭遇すると投げ捨てたくなる。大前提腕時計って時刻を表示するための物なのに、常時点灯じゃないってどういうこと?バッテリー持ちのために機能性を落とすって本末転倒なのでは。そのため常時点灯機能が搭載されたのは非常に嬉しい。

バッテリー持ち
バッテリー持ちが非常に良い。日常での常時点灯+毎日トレーニングで約5日〜6日は持つ。充電をするための手間や気にすることが減るのはとても快適。
トレーニングハブ
トレーニングで取得した大量のデータを自動でまとめてくれる。これが無料で使用できるのは凄い。アプリやPCから確認することができ、トレーニングスケジュールをコーチや友人と共有することも可能。データ分析ということで蓄積量が重要であり、特定のGPSウォッチからの移行であれば、トレーニングデータを移行することが可能。Apple Watchからは移行できそうにないため、私はゼロからデータ蓄積を始めることに…。
参考:COROS公式 運動データの移行

ルート作成
アプリでルート作成がサクッと行え、時計に反映されるのは便利。ただ、このマップはGoogleマップなどと連動していないため、お気に入りの場所情報などはCOROSアプリ内で新規登録していく必要がある。

気になる点
基本的に問題なしですが、Apple Watchからの移行でいくつか気になる点が…。
GPS取得に時間を要する
走り出す前に、ウォッチがGPSを捕捉する時間が必要。約10秒ほどで完了するが「ヨシ!走り出すぞ!」っと思ってから「あぁ…。GPS…。」って出鼻を挫かれることが何度かあった。反面、必要な時だけGPSを捕捉する仕組みにより、長時間のバッテリー持ちを実現できている。トータルして考えると、必要な時だけGPSを捕捉する仕組みの方が賢いのは間違いない。

データを同期するために時間がかかる
ウィッチと携帯はBluetoothで接続されているが、常に同期されておらずアプリを開いたタイミングで同期が開始される。そして同期に少し時間(20秒〜30秒ほど)がかかる。加えて、1回で上手く同期されないこともあるのが少々ネック。

電子マネーが使えない
ウォッチに決済システムがなく、ランニング中に飲み物を購入する際は携帯or現金を持ち運ぶ必要がある。MP3(音楽)を取り込む機能があるため、電子マネーに対応してくれれば時計のみでランニングが完結できるためさらに完成度が上がる。今後PACE PRO以上の高額モデルで対応してくるのか気になるところ。
PACE PROをオススメできる人
他ウェアラブル機器(PODや心拍センサー)と組み合わせることで、より精度の高いデータを取得できることから購入して非常に満足している。競技性を持ってランニングに取り組んでいる方に強くオススメできる。
オススメする人
・記録向上を狙うランナー
・走ったデータを眺めるのが好きな人
オススメしない人
・ファンラン勢
まとめ
総括:シリアスランナー向けGPSウォッチ
PACE 3は低価格で軽量。その上、多量のデータを取得出来ることで人気に拍車がかかった印象だったため、機能性に大差がなく価格が上がったPACE PROはあまり話題にならなかったですね。個人的に常時点灯機能は結構デカいと思うんですけどね。今後はPACE PROとPACE 3が併売になるため、好みに合わせて選択肢を増やせるようになったのは、ユーザー側からするとありがたい。
購入先リンク

カロスのセールや割引を見たことがない(年始キャンペーンでアームウォーマーを配っていたことはある)、そのため欲しい時が買い時。