【山レビュー】縄文杉トレッキング 屋久島のシンボル

-ハイキング-

長年行ってみたかった屋久島デビュー。屋久島といえば『もののけ姫』の舞台として有名であるが、今回は日本最古の木である縄文杉を拝みにトレッキング。

屋久島とは

はじめに島について簡単に解説。全体像はこんな感じ。
特に有名なスポットは↓

スポット名有名な理由
縄文杉日本最古の木
宮之浦岳九州最高峰の山 標高1936m
白谷雲水峡もののけ姫
引用元:屋久島観光マップ

屋久島登山について

屋久島は観光資源として、登山をプッシュしており屋久島観光協会のHPで登山ルートが解説されている。中でもよく選ばれるコースは
・縄文杉トレッキング(約10時間)
・宮之浦岳トレッキング(約9時間)
・太鼓岩トレッキング(約5時間)
の3つと思われる。
またそれぞれがいい感じに離れており、1日でまとめて周るのは登山利用者の多さからも難しいと思われる。っということで今回は縄文杉トレッキングに絞り体験して来ました。

出発口にある看板

アクセス方法&駐車場情報

屋久島までのアクセスはカットします(笑)。気になる方はこちらを参考ください。

縄文杉に向かう行うには
経路:屋久杉自然館前→(バス)→荒川登山口→(徒歩5時間)→縄文杉→(徒歩5時間)→荒川登山口
という経路になる。荒川登山口(先のMAP70番)は3月〜11月の間、自家用車での立ち入りは禁止となるため、基本的にバス利用が必須のため注意。

屋久杉自然館前のバス乗り場

縄文杉トレッキングでの必携品

日帰りであるため、基本的な装備は下記を参考に。雨具は必ず準備orレンタルの手配をしておきましょう。屋久島は1ヶ月で35日雨が降ると言われている島なので。
また水は少なめ(1リットルくらい)で大丈夫。屋久島は湧き水が飲み放題です。

現金

バスや登山利用料をカードや電子マネーで支払うことが出来ません。また2024年11月時点では新札も非対応であったため、小銭と旧札を普段より多めに用意しておきましょう。
現地で新札の1万円しか持っていない海外の方に両替を依頼され困りました。1万円札をあんなに悲しそうな目で見ている人を初めて見ました(笑)。

防寒着

普通に寒いです。早朝からダラダラと起伏のないトロッコ道を歩く時間が長く、山に覆われ日も当たらず普段の登山より体が冷えます。ミッドレイヤー(フリースやソフトシェル)を1枚多めに持ち込むくらいがちょうど良いと思いました。(私は常に寒さと戦ってました)

引用元:モンベル

ヘッドライト

登山開始時刻がAM5時頃からであるため、夏以外は暗いです。必ず持ち込みましょう。

携帯トイレ

世界自然遺産の森を守るためかなり厳しいです。日頃は山道で用を足している方がいらっしゃるかもしれませんが、登山客が多く設営されているトイレ以外で用をこなすのは至難の業です。忘れず持ち込みましょう。下記のような携帯トイレブースが登山道に複数設置されています。

引用元:屋久島世界遺産センター

ルート

荒川登山口-ウィルソン株-縄文杉 往復コース (YAMAPリンク)を使用。
約10時間(22キロ)と非常に長いが、ダラダラと歩いている時間が多く、道もかなり整備されているためご安心を。

標高図

登山道レポート

早朝からイニシャルDの舞台と勘違いするレベルの峠道に揺られ、荒川登山口に到着。降りたそこは極寒の大地。「山奥ってやっぱり冷えるな〜」とこれ以上持ち合わせていない防寒具に絶望し開幕。

荒川登山口

さすがは観光地化されている登山口。トイレは綺麗で更衣室まで完備されている。

左の建物が更衣室&登山情報部屋 右奥の建物がトイレ

準備を整えていると、行方不明者の張り紙が目に入り早速SAN値が削られる。

入山準備完了。気を引き締め、まだ暗い登山道を突き進む。モタモタしていると日が落ちる。日の出前から日の入りを危惧する謎のトレッキングが今始まる。

歩き始めると歩きやすい登山道に驚いたり、日の出の美さに足を止められる。はたまた謎の洞窟まで現れ気分はインディージョーンズに。クリスタルスカルはどこ?

歩きやすいといっても道幅は一人分くらいしかないので、余所見しながら早歩きは厳禁!踏み外して転んでいる方もいたので安全第一で。


寒さに堪えつつ歩き続けること約90分。最初のトイレを発見。これがめっちゃ綺麗で驚いた。山のトイレって臭くて汚い。でもあるだけありがたいのが通例であるが、これ臭くない!寒さで鼻が壊れたと思ったがそうじゃない。バイオトイレの凄さに驚いた。

バイオトイレが3つもある
用が微生物で分解されるようになっている

にしてもとにかく寒い!ダラダラ起伏のない道を歩いているだけで体温も上がらない。そこまでお腹は空いていないが、食事誘発性熱産生を期待してここで朝食。昨晩ホテルでお願いしたお弁当を食べ体温上昇に期待。こういうのでいいんだよオジサンも頷く、ごきげんな朝飯。

パクパクっと朝食を終え、歩き続けるとスケールのデカさに圧倒される屋久杉ラッシュ。こんなデカい木が倒れるってどんな風が吹くのだろうか…。


さすがは屋久島、杉花粉の宝石箱や〜


トロッコ問題の予習もできる。

っという感じで、ダラダラ道であるが見慣れないものがたまに出てくるので面白い。そうして先のトイレから歩き続けること90分ほど。縄文杉までの最終トイレがあります。ウィルソン株に向かう道から少し逸れた場所にあるため、見落とさないように注意(私は見落としてトイレ辛かったです…)。この看板が目印。

ウィルソン株に向かう道からようやく登りが始まります(待ってたぜェ!!この瞬間をよォ!! )、寒さからの解放。私は息を吹き返しましたが、厚着している人は汗かく前に脱ぎましょう。

そしてここから見所が続きます。
ウィルソン株、大王杉、夫婦杉などなど。とにかくデケェ!
これは縄文杉の期待値が上がりますねぇ!


ここで突然の豆知識。日本ではお馴染みの杉の木ですが、実は日本にしか生息していない、日本固有の植物なのです。そして聞いたことがあるかもしれない『屋久杉』という杉は屋久島の標高500m以上に生えている1000年以上の樹齢の杉を指す総称になります。つまり、杉の中で最古の木になるのが縄文杉であり、屋久杉にも分類されるということですね。(微妙にややこしい笑)

道中にしれっと生えているこの杉も屋久杉に分類される

そうして先のトイレから歩き続けること2時間。
「あっ!ネットで見たことあるやつ!」
そう。ようやく縄文杉に辿り着きました!

デカい…のか?比較対象となるものが近くになくてわからない。。。そして残念なことに柵がされており近づけない。過去いたずらで傷をつける方などが居たようで仕方ないですね(そんなぁ…)。

柵越しに縄文杉を観察

っという訳でメインディッシュがなんとも不完全燃焼な気持ちで終わってしまったのが残念ですが終了。のんびりしていると日が暮れるのでパパッと下山へ。

まとめ

総括:道中の見所を楽しみ、縄文杉に期待しすぎないこと!
日本最古の木というフレーズに期待しますが、遠くから見る縄文杉 VS 近くから見るデカい木 だと後者の方が迫力があると感じてしまった…。でもここまで登山道が整備されている山も珍しいので、屋久島に行かれた際は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

オススメ度

日本最古の木を見れるというだけで挑む価値あり!ただ、もう1回チャレンジしたいとは思わないかな…。

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