【レビュー】ミズノ ウエーブライダー26 最強のジョグシューズ 

-シューズ-

2023年3月よりミズノから発売されたウエーブライダー26。
今回の新作は今までと違う!という前評判を聞き、ウエーブライダーシリーズ初購入へ。

ウエーブライダー26について

ウエーブライダー26はミズノが1997年から発売する、WAVE RIDERシリーズにおける26代目となるシューズ。シリーズ累計としては1000万足を超えるランニングシューズであり、ミズノの中でもトップレベルで愛されている人気シリーズである。
ウエーブライダーにおける想定使用シチュエーションは、ジョグから少し早めのペース走まで対応できる万能シューズ枠。すなわち初心者は、とりあえずこれ一足買っておけばある程度練習がこなせますよ。という訳。
だが、今回ミズノは万能シューズ枠であるウエーブライダーにも関わらず、今作の謳い文句は
ウエーブライダー史上最高のクッション性能を備え、新登場。」である。
ウエーブライダー史上という保険がかかっている点は少々気になるところであるが、万能シューズ枠からクッション強めの柔らかいシューズへ生まれ変わったのか…?それとも万能シューズでありながらクッション性能が強くなったのか…?
気にならないわけがない。

シューズ外観

側面

今回『KAKIZOME PB PACK』というカラーを購入。
書き初めという突飛なデザインセンスであるが、ホワイトとブラック基調というThe無難なカラーチョイスを上手くデザインに落とし込んでいるカラーリングだと思う。

アッパーには『エンジ二アードエアメッシュ』を採用することでフィット感と通気性を向上。
アウトソール部には『ウエーブプレート』と呼ばれる銀色のプレートが顔を覗かせている。
(プレートはつま先まで伸びておらず見えている範囲のみをカバー)

背面

ミズノのロゴはリフレクター付き。夜のランニングであっても、車に気づいてもらえるよう気持ち程度の配慮。
そしてミズノの推しクッション材である『Mizuno Enerzy』の押しロゴもあり。

靴底

靴底は耐久性に優れた『X10ラバー』を採用。
グリップ力はアスファルトでは問題なし。ただし雨の日のタイル上ではよく滑るため注意。
※250キロ走行した靴底

靴底からも『ウエーブプレート』の誇らしいお姿を拝むことが出来る。

重量

27.5cm/2Eモデル/284g
走っていて重いと感じることは一切なし。

おそらくシュータンを密着させる『ガゼットタンク構造』も一役買っているのであろう。
フィット感が心地よい。
ちなみに中敷(インソール)は取り外すことが可能。

サイズ感

普段購入サイズで問題なし
私は普段から27.5cmを購入しており、今回も27.5cmにて問題なし。
ウエーブライダーシリーズではSWモデル(スーパーワイドモデル/4E相当)が展開されているため、足幅の広い方はSWモデルの検討も忘れずに。

参考:他購入済みシューズサイズ
S4→27.5cm
MAGIC SPEED 3→27.5cm
EVORIDE SPEED→27.5cm
ゲルニンバス26→27.5cm
ウエーブリベリオンフラッシュ2→28.0cm

【徹底解剖】シューズの特徴

ウエーブライダー26で走行し感じた最大の特徴はMizuno Enerzy』『ウエーブプレートの2点。

Mizuno Enerzy

ミズノの中でも柔らかさと反発性に優れた素材
クッション性能に関しては文句なしの柔らかさであり、地面への接地時にはもたつきを感じない反発性能も申し分なし。またジョグ向けシューズなど汎用性の高い商品に採用されていることが多く、お求めやすい価格で抑えるのにベストな素材なのであろう。
より詳しい素材解説は公式サイトの動画が一番わかりやすい。

ウエーブプレート

ボリュームのあるクッション量にも関わらず横ブレを抑制させ、初心者でも安心して歩を進めることが出来るようシューズの完成度を底上げしている。
ただし、プレートが入っていることには変わりがないため地面への接地感は、クッションを売りにしているシューズに比べ硬く感じる


でも私はこのクッション性能こそが最強のジョグシューズであるとイチ推ししたい。
柔らかいと反発性(硬い)は二者択一である。
柔らかさを取れば、リカバリージョグやLSDといったペースを決めないのんびりペースでは大活躍する足に優しいシューズとなるが、キロ5分ほどのペースからはもたつきを感じるようになる。
だが、このウエーブライダー26は硬さと柔らかさが絶妙にマッチしている。
クッションの柔らかさは、前足部は強く踏み込めばスポンジの中に指が埋め込まれるような柔らかさ。中足部より後方はプレートがあることにより、硬い足当たりとなり埋め込まれるような感覚はない。
すなわち、クッション量が多くなることにより発生する横ブレは中足部より後方に配置した『ウエーブプレート』で押さえ込み。踏み込むつま先は優しく包み込むといった形である。
また『ウエーブプレート』により硬さを持たせることでクッションの反発性も活かすことができ、地面に踏み込んだ際に前へ進む反発力を発生させることを実現できている。
このシューズ以上に初心者ランナーを一足で満足させることのできるシューズはあるのだろうか…。あれば是非試してみたい。

クッション性能について

昨今の厚底シューズの中では、硬くも柔らかくもない真ん中くらい

ウエーブライダー26をオススメする人

オススメする人

・一足で完結させたい人
・遅めペースから少し早いペース(キロ4分くらい)までを想定しているランナー

オススメできない人

・体重が重たい初心者
  →プレートによる硬め設置感により膝の痛みを誘発する可能性あり

まとめ

結論:一足何役もこなせる万能シューズ。柔らかさを重視する人は、よりクッション向けモデルがオススメ

絶賛してしまったが、それだけウエーブライダー26はオススメなシューズ。
これだけ絶賛するのには実は裏があり。。。私はこのシューズを初めて履いた時、購入したことを後悔していた時期があった。理由は「ウエーブライダー史上最高のクッション性能を備え、新登場。」という謳い文句から、もっと柔らかいシューズであることを想像して購入したため。だが現実はプレートが入っているため接地感が硬めなシューズであった。でも1万円以上もするランニングシューズだからこそ簡単に諦めることもできず履き続けていたところこのシューズの真価を知ることができた。スルメイカのように噛めば噛むほどいい味が出てきた感じ。なのでより他のシューズより愛着がある。

シリーズ累計1000万足らしいが、是非もっと多くの人に試して貰いたいシューズだ。

【随時更新】耐久性

走行距離250キロ

・靴底の削れ
  →着地点である両足外側とつま先
・両足のアッパー小指付近の色が黒ずんでいる(生地が薄くなっている?)
  →破れる気配はなし。黒色靴下の色が移った可能性もあり。
他は特に問題なし。まだまだ履ける雰囲気。

【追記】ウエーブライダー27との違い

2023年8月にウエーブライダー27が発売された。
通常モデルチェンジは1年ごとに実施される感覚であるが、
かなり短いスパンでのモデルチェンジ発売。
ただし、今回はイナーチェンジ程度の変更
そのため大きな変更点がないため、ウエーブライダー26が安ければ26で問題ないと思われる。
最新モデルを好まれる方や価格差があまりない場合は27を買うのがベスト。

26→27への変更点

・ヒールカウンターの形状を変更しフィット感向上
・5gの軽量化

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