【レビュー】プーマ フォーエバーランニトロ2 機能性特盛ジョグシューズ

-シューズ-

ポイント練習後も走りたくなるクッションシューズを探して購入レビュー。

フォーエバーランニトロ2 について

フォーエバーランはプーマから発売されているクッションシューズ。プーマのジョグシューズラインナップは2種類あり、設置感&安定感のある『ヴェロシティニトロ3』と今回紹介するクッション重視の『フォーエバーランニトロ2』になる。分かりやすいラインナップであるが、選べる選択肢が少なくジョグシューズよりもレースシューズに力を入れているのか?と感じさせるほど。クッションシューズといえば圧倒的なシェアを誇っている『ゲルニンバス』などあるが『フォーエバーラン2』は何が秀でているのか?詳しくレビューしていく。

シューズ外観

側面

鮮やかで爽やかなホワイトを選択。カラーリングよりも目を惹きつける分厚いミッドソールがクッションシューズであることを物語っている。前後で厚みが大きく違いドロップ差は10mmもある。クッションシューズ特有の失われる推進力を重心移動の行いやすさで補おうとしているのがよくわかる。

背面

あまり語ることが多くない背面もプーマは一味違う。ヒールカップの強度を『TPU HEEL SUPPORT』(樹脂)で補強し着地時の安定感向上に貢献している。そして伸びるプルストラップで履きやすく反射材も完備。

靴底

高いグリップ力で好評な『PUMAGRIP』を採用。さらに高耐久を実現するため肉厚に。レースシューズと違い、シューズ重量をシビやに気にしないからこそ実現できる力技。

重量

27.5cm/296g
ジョグシューズ全体と比較すると重めであるが、クッションシューズというカテゴリーでは300g前後が多いため並の重量。実際履いてみるとフィット感が良く、走っていてシューズの重みを気にすることはない。

価格とサイズ感

定価:19,800円(税込)
最近の機能性ジョグシューズってこの価格帯で落ち着き始めてますよね…。ジョグシューズで2万円はちょっとお高い。っと感じるが、このシューズは機能性盛り盛りなので後述する【徹底解説】にて挽回したい。

サイズ感:普段購入サイズで問題なし。
プーマはレースシューズ含めてサイズ感が安定している。そのため安心してネット購入ができる。
♦︎参考:他シューズサイズ
 クリフトン10→27.5cm
 ゲルニンバス26→27.5cm
 ペガサス41→28cm
他シューズとのサイズ比較は下記を参考に。

ファーストインプレッション

あれ?思っていた以上に底付き(薄底)感があるぞ。クッションシューズ特有の地面を感じない転がして走るシューズと予想していたけど、自分の足で蹴って前に進んでいける感覚がある。他社のクッションシューズと明らかに違うっというのが初感。
クッションシューズといえば、着地衝撃を和らげるために強く地面を蹴ってもミッドソールが力を吸収し推進力に変えることが難しい印象であったが、このシューズは地面を蹴るとしっかりと前に進んでくれる。では、足を守ってくれるクッション力が弱いのか?っと聞かれると、確かに他クッションシューズより着地衝撃を感じる。そのため、地面を一切感じない足に優しいシューズが欲しいという方には不向きであるが、足を労わりながらも自らの脚力で前に進んでいく感覚が好み(蹴って走るタイプ)の方にマッチするシューズであると感じた。

クッション性能について

HIGEレベル。外見からはMAXレベルと推測していたが、走り出すと着地衝撃がある。よくいえば、地面を蹴って走れるクッションシューズ。悪くいえば、クッションシューズとしては物足りないクッション力。

【徹底解剖】シューズの特徴

フォーエバーラン2の特徴は『ガリガリ君ミッドソール』『蹴って走れるクッションシューズ』『快適な履き心地』の3点。

ガリガリ君ミッドソール

フォーエバーラン2は面白いミッドソール構造をしている。ミッドソール材は『NITROFOAM』で統一されているが、内側には柔らかいフォーム材を。外側には硬めのフォーム材という二層構造を採用している。まるでガリガリ君のような構造。よくある構造としては、上層部は柔らかく下層部は硬め。というのが定番であるが、フォーエバーラン2は内側と外側で分けてきた。とはいえ、実際に走ってみると内側と外側での違いを感じることは難しい…。なぜなら外側のフォーム材も指で押せば沈み込む柔らかさであるため、内側だけ沈むような感覚を得ることは出来なかった。なので、縁の下の力持ちとして機能してくれていると信じてる。

蹴って走れるクッションシューズ

ファーストインプレッションの通り、他社クッションシューズに比べ底付き(薄底)感があり、蹴る力に比例して推進力も上がっていく。加えて『TOE-OFF GUIDANCE』と呼ばれる着地から蹴り出しまでをガイドしてくれる面白い機能が搭載されている。見て触った感覚としては、アウトソール材の中に硬いラインが施されているだけであるが、このラインが理想的な足離れを手助けしてくれる

快適な履き心地

履き心地は価格に比例してくるポイントであるが、プレミアムなこのシューズもしっかりと快適な履き心地を実現している。具体的には、アッパー素材である『エンジニアードニットアッパー』はストレッチ性があり、多様な足型にフィットしてくれる。反面、ニット素材は走り出した際に生地が伸びることで、シューズ内で足が動き回る欠点を抱えているが『PWRPRINT』で補強を行い剛性感をアップさせ、トラブルを解決している。シューズ名であるフォーエバーラン(永遠に走る)を体現するかの如く、足を優しく包み込む快適性がある

気になる点

特になし。MAXクッションシューズと思い込んで購入すると肩透かしを喰らうため、そこだけ注意を。
あと個人的にプーマのロゴをちょこっと内側に配置するこのデザインはあまり好みではない…。ミズノの『ネオゼン』のように大胆に配置するか、無しにするかのどちらかに振り切って欲しい。

参考:ネオゼンの内側

フォーエバーランニトロ2がオススメな人

個人的には購入して満足しています。クッションシューズの苦手な点として、推進力が弱く前に進まない。というネガティブな印象を持っていたが、本シューズはクッション性を持ちながらも前に進んでいくことが出来るため気持ちよく走ることができる。この感性は人それぞれであるため、オススメできる人は下記になる。

オススメする人

・蹴って走るタイプの人
・分厚すぎないリカバリーシューズを探している人

オススメしない人

・シューズのライド感で進む感覚が好みの人
・MAXクッションシューズを探している人
・ジョグからインターバルまで1足で完結できるシューズを探している人

まとめ

総括:機能性特盛ジョグシューズ。
MAXクッションシューズでないことに肩透かしを喰らったが、これだけ機能盛り沢山なジョグシューズも珍しい。大体、1足に1機能を目玉として発売するのが主流であるが、このシューズは特筆したくなる機能が盛り沢山であった。2万円弱と高価であるが、それに見合うくらい欲張りなシューズなので機会があれば是非ご賞味あれ。

購入先リンク

おまけ

ゲルニンバスとどっちが良いの?

同じクッションシューズと思っていましたが、かなり走り方が変わるシューズ
『フォーエバーランニトロ2』は自らの脚力で蹴って走っていくシューズ。
『ゲルニンバス』はシューズのライド感で走っていくシューズ。(強く蹴っても推進力は殺されるため前に進みにくい)
すなわち、ピッチ走法や足を置く走り方の人には『ゲルニンバス』を。ストライド走法や蹴って走る方には『フォーエバーランニトロ2』がオススメになると感じた。

靴底がノヴァブラストに似ている

アシックスの『ノヴァブラスト』と靴底の構造が明らかに似ている…。だが『フォーエバーランニトロ2』では、跳ねる感覚はなかったので見た目が似ているだけかな…。

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