【レビュー】オン クラウドモンスターハイパー 気分転換に最適

-シューズ-

オンのシューズって気になるけど高価で結局買ったことないな。と思い色々試着させて頂いたところ感触の良い商品を見つけたので購入レビュー。

クラウドモンスターハイパー について

『クラウドモンスターハイパー』はオンが発売するノンプレートシューズで一番高価なジョグシューズ。『クラウドモンスター』シリーズの最上位に位置し、レースシューズに近い設計思想から軽量性と反発力を追求したモデル。使用想定としては、アスリートのジョグからリカバリーまでこなす万能性を売りとしているが、市民ランナーが履いた場合の適正ペースはどうなのか?価格に見合う性能が本当にあるのか?チェックしていく。

シューズ外観

側面

アッパーは『マイクロファイバー製』と記載があるだけで、名称は付けられていない様子。アッパーに配置されるロゴマークはシリーズによって違うが、個人的にこの目玉のようなロゴが好み。ただ、デカデカと「ON RUNNING」っと記載があるのは昨今のシンプルデザイン流行に逆行しており、あまり好みではない…。むしろダサいまである。

背面

背面から見るミッドソールが羊のひづめみたいで愛嬌を感じる。またOnのロゴマークが反射材となり、光をよく集めてくれるため夜道も安心して走れる。

靴底

CloudTec(穴が空いたミッドソール形状のこと)に凹凸があるため、地面と設置する箇所にのみアウトソール材が貼られている。アウトソール材にも名称はついていないが、耐久性のあるラバーを採用し、独自のグリップパターンでグリップ力を上げる工夫がされている。

重量

27.5cm/261g
ジョグシューズとしては並の重量であるが、見た目のゴツさによる先入観からか、手に取ると軽いと感じる。

価格

定価:27,500円(税込)
流石に高い。レースシューズのテクノロジーを採用しているとはいえ、本当に他社レースシューズ並みの金額。採用するのはテクノロジーだけで金額は参考に留めて…。最近各社フラグシップジョグシューズの金額上がりすぎ問題。あると思います。

シューズ名クラウドモンスターハイパーメガブラストペガサス
プレミアム
EVO SL
価格 (税込)27,500円27,500円29,700円19,800円

サイズ感

普段購入サイズで問題なし。ただし横幅は広いため、幅狭な足の人は注意。3E幅の私がジャストフィットだった。

♦︎参考:他シューズサイズ
ノヴァブラスト4&5→27.5cm
ゲルニンバス27→27.5cm
ズームフライ6→28cm
メタスピードシリーズ→28cm

ファーストインプレッション

前足部めっちゃ沈む。体重移動に合わせてミッドソールが沈んでくれるのは違和感なく走れて心地良いな。金額で抵抗感強かったけど、これは見合う価値はあるぞ。っというのが初感。
とても走りやすく想像以上に良かった。個人的にオンは「耐久性が低くて価格高め、ただ街履きも出来るデザインを兼ね備えている」という先入観があったため、ランニングでしか使わない私には抵抗感があったが、見事に払拭された。

クッション性能について

HIGEレベル。地面を感じることはない厚底であるが、前足部に採用された『Helion HFハイパーフォーム』(白色の部分)で着地するとMAXレベルで柔らかいが、中足部より後方の『CloudTec』(黒色の部分)で着地すると硬めの設置感になる。そのためフォアフットランナーが使用すればMAXレベルに柔らかいが、リカバリージョグなどのゆっくりペースでフォアフット着地することは難しいため、HIGEレベルと感じた。

他シューズとのクッションレベル比較は↓を参考に。

【徹底解剖】シューズの特徴

Helion HFハイパーフォームが素晴らしい

前足部に搭載された『Helion HFハイパーフォーム』のエネルギーリターンがすこぶる良く、プレート未搭載とは思えない反発力を味わえる。感覚としてはナイキの『ZoomX』に似ており、柔らかく反発力が強い。またドロップ差が6mmであるため、自然と体重が前に倒れていくことはなく安定感が高い。爪先立ちくらいになってようやくコロンと前に進んでいく。

クローラーのようなゴツゴツ設置

オン独自のCloudTec構造により、アウトソールがフラットに着地せず、ゴツゴツとした設置感を味わえる。これがクローラー(キャタピラー)のような感覚で面白い。もちろん、走り続けていると慣れていくため新鮮味は薄れるが、他シューズと明らかに違う設置感が気分転換ジョグにとても良い。

シリコン入りの靴紐

靴紐にシリコンが編み込まれており、解ける心配がない。正直二重結びにすれば解決できる問題であるが、細かい気遣いが高価格シューズであることを思い出させてくれ、所有感に繋がるのは間違いない。

気になる点

通気性は悪い

マイクロファイバー製のアッパーが強固であり、通気口は「猫に引っ掻かれた跡?」っと思わせる場所。そのため通気性は悪く、走り出すと靴の中が熱くなる。流石に豆が出来るほどではないが、気温の高い日は薄手のソックスと合わせて使用することをオススメする。

フォアフット向けシューズ

シューズの真価を活かすには『Helion HFハイパーフォーム』(白色の部分)での着地&蹴り出しがポイントになる。だが、搭載されているのは前足部のみとなるため、シューズの良さを最大限味わうにはフォアフット走法が重要になる。

クラウドモンスターハイパー がオススメな人

個人的に購入して大満足してます。高価なのがネックであるが、日々のランニングが楽しくなるシューズ。

適正ペース

幅広く使えます。サブ3を目指す私レベルで、何も気にせず気持ち良いペースで走ると4分40秒/km前後で走ることができ、ペースを無理に落とすと6分/kmでも違和感なく走れる。公式見解通り、ジョグからリカバリーまで幅広く支えてくれる

オススメする人

・気分転換用のシューズを探している人
・幅広い練習を1足でこなしたい人
・フォアフット走法の人

オススメしない人

・スピード練習で使うシューズを探している人(クラウドモンスター2がオススメ)
・ヒールフット走法の人

まとめ

総括:気分転換シューズ
定番コースでいつものシューズを履いていると、誰しもがランニングに飽きを感じる時が来てしまう。そんな時に普段と違う設置感で、リッチなシューズを履けば気分も上がり、重い腰を上げて走り出そうって気持ちになれる。そんな気分転換用に是非お試しあれ。

購入先リンク

おまけ

メタスピードエッジ東京の練習用に最適

フォーム材の配置方法がメタスピードエッジ東京と似ており、練習用に最適なのでは…?っと購入後に気づいた。レースシューズの練習用ってどれ履けば…。って悩む方も多いと思うので参考に。

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