【レビュー】ナイキ ヴェイパーフライ3 懐の広いスーパーシューズ

-シューズ-

購入するか凄く迷った挙句、購入してしまったスーパーシューズ。なぜ購入に踏み切れたのかレビュー。

ヴェイパーフライについて

シューズに興味がある人なら一度は名前を聞いたことのある『ヴェイパーフライ』人気の秘訣は、ナイキのBreaking2プロジェクトという輝かしいスタートから始まり、フルマラソン世界記録を1分以上短縮。その後男子日本フルマラソン記録も16年ぶりに更新。この素晴らしい成績を支えたのが『ヴェイパーフライ』である。そんな好記録を支えてきたシューズは、発売当初エリートランナー向けシューズであり、市民ランナーではエリートレベルの選手しか履きこなすことが難しいシューズであった。だが、シリーズ更新につれ多くの市民ランナーが扱えるようにチューニングが施されてきている。そこで今作がどのような出来前になっているのか、順に解説して行く。

シューズ外観

側面

『FAST PACK』カラーを購入。理由はセールで安かったから(2.5万円で購入)。個人的に蛍光色はあまり好みでないが、これだけ目立つ色だとマラソン大会時に見つけてもらいやすいかも。

穴の大きな通気口と、ガッツリと削られたミッドソールが特徴的。外観からもレースシューズであることが伺える。

背面

反射材などはなく、如何にもレースシューズ。踵は安定感向上のためか、出っ張りがある。

靴底

このアウトソールはイカしてる。ヴェイパーフライで一番好きな外観ポイント。中央には軽量化で削った穴から『FLYPLATE』(カーボンプレート)が見える仕様なのもカッコイイ。
ラバー材は前作より軽量化。その上で耐久性は維持というレースシューズならではのこだわりを感じる一品。

重量

28cm/202g
サイズによっては200gを切る軽量性。軽量性に関してはかなりの自信があるようで、アウトソール踵部に0.1g単位で重量の記載がある
・ZoomX(ミッドソール)=69.1g
・RUBBER(アウトソール材)=24.1g
・FLYPLATE(カーボンプレート)=19.9g
合計=113.1g  残り88.9gはアッパー・靴紐・踵のクッション材になるのであろう。

価格とサイズ感

定価:36,080(税込)
高杉ワロタ。為替の影響があるとはいえ、ランニングシューズって消耗品ぞ?Switch買えちゃうよ。

サイズ感は普段のナイキ購入サイズでOK
ただし、シューズの特性上つま先周りのボックスはゆとりがある。
♦️参考:他シューズサイズ
マジックスピード3→27.5cm
ゲルニンバス26→27.5cm
ペガサスプラス→28cm
ズームフライ5→28cm

【徹底解剖】シューズの特徴

ヴェイパーフライの特徴は『ミッドソール』に集約される。

ミッドソール(FLYPLATE)

素晴らしく足に優しいクッション性。その上で前にグングンと進ませてくれる反発力。これが『ZoomX』だ!と言わんばかりに相反する2つを両立させている。加えて、反発力を強く感じるポイントが母指球部と踵部にあり「この2点のどちらかで踏め!」とヴェイパーが言ってくる。すなわちフォアフットからヒールフットまで走り方にこだわらず使用することが出来る。スーパーシューズといえば、記録を出すために尖った性能になる物が多いが、ヴェイパーフライ3は誰でも履けるスーパーシューズに更新されてきている。

クッション性能について

MAXレベル。フルマラソンの疲労を軽減させてくれる素晴らしいクッション性にも関わらず、FLYPLATE搭載によりブレを感じさせない安定感。完成度の高いシューズ

他シューズとの比較は↓を参考に。

ファーストインプレッション

マジで?めっちゃ柔らかっ!特に前足部と踵がブニュブニュする。でもフィット感は悪い?というのが初感。
柔らかさにビックリした。日本を代表するアシックスのフラグシップモデル『メタスピード』が私の中で基準値としてあったことから、ここまでメーカーごとに差が生まれるとは思っていなかった。「結局フラグシップモデルってどのメーカーも似たシューズになるんでしょ」って思っていたイメージが大きく覆された。そして早いペースから遅いペースまで対応してくれる懐の広いシューズであることを実感。ただし、踵はなぜか抜けやすい感覚がある…。その他気になる点を下記にまとめていく。

ヴェイパーフライ3の気になる点

踵のフィット感

なぜか踵に抜けやすい感覚がある。特に店頭試着時に強く感じた。さいわいなことに走り出すと気にならないが軽量性を追求した結果、フィット感が損なわれている。私が思うに、踵のクッション材がフィットさせる目的ではなく、足が抜けない最低限の作りであり、アキレス腱が固められず浮いている作りになっていることが原因であると感じた。

アウトソールラバーのグリップ力

グリップ力があまり高くない。アスファルトであれば雨の日も問題なかったが、下画像のような小石をセメントで固めたような地面では滑る感覚がある。アシックスの『ASICSGRIP』であれば下画像の路面でも滑ることがないため、もう少しグリップ力を改善して欲しい。(グリップ力を上げるとすり減りが激しくなり耐久性が落ちるため難しいところですが…)

小石をセメントで固めた地面
    左:メタスピードエッジ+   右:ヴェイパーフライ3

ヴェイパーフライ3がオススメな人

かなり万人にオススメできるシューズ。私の購入の決め手は「アウトソールがイカしていること」「セール対象だったこと」「早いペースでなくとも扱えると感じた」である。

オススメな人

・サブ4以上を目指しているランナー
・レースシューズがまだ決まっていない人
・ヒールフットやフォアフットなど走法に関わらず走れるシューズ

オススメしない人

・フィット感を重視する人
・雨の日のレースシューズを探している人

まとめ

総括:懐の広いスーパーシューズ。
エリートからサブ4ランナーまで幅広く扱うことが出来るシューズであると感じた。フラグシップシューズって初心者ランナーには手が出し辛いラインナップであると思うが、価格面で抵抗がない場合は試してみても良いと思う。ただし反発力が強いため、遅いペースの場合ブレーキをかける感覚になり無駄な疲労に繋がる恐れがある点は注意。ヴェイパーフライ3はレースを特別なシューズで挑みたい!と思う市民ランナーを広く受け入れてくれる

購入先リンク

ナイキの秋セールでは、25,256円で販売されてました。サイズも潤沢にあったことから購入希望者の手元には行き届いた感じがありますね。

【注意喚起】偽物に注意

ヴェイパーフライ3はニュースになるくらい偽物が出回ってます。購入の際は信頼できる店舗から購入するようにしてください。偽物を掴んだ際の苦労話は下記にまとめてます。

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