【レビュー】アシックス ターサーRP3 鍛錬シューズ

-シューズ-

足底の筋力不足を解決するために久々に薄底シューズ購入を検討。迷った挙句、キャッチフレーズとプレート搭載に惹かれ『ターサーRP3』を購入レビュー。

ターサーRP3について

日々の努力とターサーはあなたを裏切らない』がキャッチフレーズ(カッコイイ)。昨今の厚底ブームにおいて『薄底が好きな人』or『足を鍛える目的』として使用されることが多い。『ターサーシリーズ』は40年近い歴史があり、過去作まではレース向けという立ち位置で発売され、他ラインナップも拡充されていたが、今作からは『レースだけでなくトレーニングシーンにもさらに適した1足に』というフレーズが公式で添えられている。細分化されたラインナップを維持できるだけの販売数が見込めない市況であることがうかがえる。

シューズ外観

側面

カラー展開が少なく現在はこの一色のみ。店舗在庫があれば他カラー(青や赤)もあるかも。昨今のシューズに比べミッドソールが薄い。

背面

反射材などの装飾もなく、軽量性に力を入れている。

靴底

さまざまなアウトソール材を組み合わせ、とても強いこだわりが感じられる。詳しくは後述する【徹底解剖】で解説。

重量

27.5cm・WIDEモデル/202g
非常に軽い。昨今のフラグシップシューズ並みの重量である。やはり薄底の魅力は軽量性であるため、これだけ軽いと足の回転がモタつくことなく快適に走れる。

価格とサイズ感

定価:16,500円(税込)
先の軽量性から考えると安く感じる。というよりも昨今の厚底シューズが高騰しすぎなのかもしれない。やはりミッドソールで体積を増やしながら軽量性を維持するのは、相当なコストがかかるのであろう。

サイズ感は普段購入サイズでOK。
♦️参考:他シューズサイズ
マジックスピード3→27.5cm
ゲルニンバス26→27.5cm
ヴェイパーフライ3→28cm
メタスピードスカイパリ→28cm

【徹底解剖】シューズの特徴

ターサーRP3の特徴は『ミッドソール』と『アウトソール』

ミッドソール

当たり前であるが、しっかりと薄底シューズである。前足部の厚み15mm。踵部の厚み30mm。地面をダイレクトに感じることができ、足でしっかりと押していくことができる。にも関わらず、厚底シューズから急に移行しても怪我に繋がりそうな感覚がなく、ミッドソール材の『FF Blast』がサポートしてくれる。薄底移行には最適なチョイス。

アウトソール

ガッツリと路面を噛んでくれる『3D TETRA SOLE』を搭載。踏み出すたび「メリッ,バリッ」と地面を噛む音が心地良い。また前足部には『ASICSGRIP』を採用し、滑らせないことに特化している。まるで路上を走れるスパイク。力を逃す隙を与えない。また『プロパルショントラスティック』というプレートを搭載し推進力向上に貢献している。アウトソールだけでこの情報量。これはターサーの長い歴史を凝縮しているといっても過言ではない。

余談:TETRA SOLEってテトラポッドを意識しているネーミングだと思うのですが、可愛いネーミングセンスですね(笑)ネーミングセンスの可愛さに似合わないグリップ力がまた面白い。

クッション性能について

NOレベル。地面さんとはズッ友だよ!
他シューズとの比較は↓を参考に。

ファーストインプレッション

あー。わかってたけど薄いな〜。でもいきなり(厚底から)移行しても怪我しなさそうな最低限のクッション力はある気もする…。何より地面とプレートを足裏で掴める感触がいいね!これは足が強くなれそうだ。っていうのが初感。
今更薄底を購入しようと思ったきっかけですが、この夏の異常気象から、少しでも楽して長い距離走ろうと考え、厚底シューズで練習を続けた結果、私の足底くんが軟弱者に変わり果てた。少し涼しくなった10月中旬に30キロ走を実施した時に気づき、これは対策をしなければフルマラソンで目標タイムを狙うどころではないと自覚。そこで色々薄底シューズを試させて頂いた結果『ターサーRP3』が一番しっくりきた。理由としては、薄底でプレート入りというのがミソで、プレートを踏み込んでいる実感を持てること。これが厚底シューズのプレートも効率よく扱えるようになるのではないか?と考え、チョイスした。

気になる点

3D TETRA SOLE

気に入っているポイントでもあるのだが、あまりにもグリップ力が高く耐久性が大丈夫なのか?と心配に。現在30キロ走った状態は↓の感じ。突起したゴムが溶けたり、千切れないか走行距離が伸びてきたら随時追記していく。

ターサーRP3がオススメな人

個人的に薄底シューズはこれ1足で完結できると考えているため、良い買い物が出来たと実感している。

適正ペースは?

幅広く好みのペースに対応できる。厚底特有のクッション材で走らされる感覚がないため、ペースコントロールが自由自在。

オススメする人

・脚力強化をしたい人
・薄底シューズが好みの人

オススメしない人

・ランニングを始めたての人
・クッション材の高反発で走るのが好きな人

まとめ

総括:薄底シューズの決定版
薄底シューズ購入したいと思った時、とりあえず『ターサー』を買っておけば間違い無いと感じた。『日々の努力とターサーはあなたを裏切らない』ので!脚力強化で最後まで垂れない足が作れると嬉しいな。

購入先リンク

【追記】耐久性

100キロ時点

着地点のアウトソール材が剥がれかけていました。突起物のような作りで、強力なグリップ力があるため仕方ないですね。とはいえ、一点が剥がれたところでシューズ全体のグリップ力が下がっている感覚は全くないため、現状問題なし!

【おまけ】他に検討した薄底シューズ

昨今薄底シューズの情報が少ないため、他にも試着させて頂いたシューズをまとめておきます。

ライトレーサー5

非常に感覚が良かった。『ターサーRP3』からプレートを抜いた薄底シューズといった印象。プレートなしのため『ターサーRP3』より柔らかかった。また価格が安いのがポイント高い。サイズ感は作りが小さいため、ハーフサイズアップがオススメ。私の場合は28cm。

ハイパーレーサー

トラック競技規格に則った厚さ20mm以内のシューズ。裸足で地面を蹴っていると思わせるくらいにクッション感がゼロだった。厚底からいきなりこれに移行したら流石に怪我しそうと思い見送り。サイズ感は通常サイズで問題なかった。私の場合は27.5cm。

アディゼロジャパン8

これも感触が良かった。ただ、前足部に搭載されている『Lightstrike Pro』の反発力が非常に強く、脚力強化という観点からズレると思い見送り。サイズ感はハーフサイズアップがオススメ。私の場合は28cm。

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