海外先行発売されていたブラックカラーがようやく日本でも発売。遅くなりましたが、購入レビュー。
スーパーブラスト2について
アシックスの『ブラストシリーズ』に属する、沈んで跳ねるバウンス感が特徴のシューズ。シューズが弾むことで軽快に走れることが売りであり、まるでトランポリンの上を走っている感覚になれる面白いシューズ。中でも『スーパーブラスト』は『ブラストシリーズ』の最上位に位置するモデル。フラグシップレースシューズと同等の反発素材が採用されるなど豪華仕様であるが、実際の使い勝手はどうなのかチェックしていく。

シューズ外観
側面
アッパーは軽さと通気性を重視した『エンジニアードウーブンアッパー』を採用。伸縮性はなく、カッチリとしている。ミッドソールまではみ出たストライプが特徴的でカッコイイ。


背面
プルストラップにモデル名入りの反射材あり。さすが最上位モデル。素人目でも凝ってる作りだと感じられる。

靴底
アウトソール材はグリップ力が特徴の『ASICS GRIP』を採用。トランポリンのような跳ねる感覚を実現するために、中心部が凹むような作りになっている。

重量
27.5cm/254g
ジョグシューズとしては並の重量であるが、この分厚いミッドソールで250g台は軽い。

比較表 | スーパーブラスト2 | ノヴァブラスト5 | ゲルニンバス27 |
ミッドソール | FF TURBO+ & FF BLAST+ ECO | FF BLAST MAX | FF BLAST+ ECO |
ミッドソールの厚み | 45mm | 41.5mm | 43.5mm |
重量 | 254g (27.5cm) | 254g (27.5cm) | 310g (27.5cm) |
価格
定価:24,200円(税込)
タッッカ。さすがはブラストシリーズの最上位モデル。価格も最上位。もはやレースシューズ並の金額でジョグシューズとは思えない。
でも海外だと約200ドル(約3万円)で販売されているため、日本はお買い得。
スーパーブラスト2 | ノヴァブラスト5 | メタスピードパリ | |
価格 (税込) | 24,200円 | 16,500円 | 27,500円 |
サイズ感
普段購入サイズで問題なし。ただし横幅はかなりタイト。3E以上の足幅の方は靴紐を緩めに締めるなど工夫が必要なスリムフィット。初履き時は横幅が痛く、2回ほど靴紐を結び直した。

♦︎参考:他シューズサイズ
ノヴァブラスト4&5→27.5cm
ゲルニンバス27→27.5cm
ズームフライ6→28cm
メタスピードシリーズ→28cm
ファーストインプレッション
ミッドソール沈み混む感覚はあまりないな。ノヴァブラスト4と5のちょうど中間くらいの感覚。推進力は文句無しにある。これがノンカーボンシューズってスゲェ。特にグリップが好感触でパワーロスなく前に進んでいける感覚がとても良い。っというのが初感。
文句無しの性能であるが、ぶっちゃけノヴァブラスト5の完成度が高すぎて、そこまで驚きがなかった。っというのが正直なところ。強みとしては、『ASICS GRIP』により地面を捉える力が凄まじく、パワーロスなく進める点に尽きる。では、このグリップ力の差に1万円近い価格差を払えるか?と問われると「グヌヌ…」っとなってしまう。

クッション性能について

MAXレベル。地面を感じることはない。
ミッドソール材は上層部(黒色)『FF TURBO+』。下層部(灰色)『FF BLAST+ ECO』の2段構成。かなり分厚いが、沈み込むような柔らかさはなく安定感も高い。足に優しいタイプの柔らかさではなく、早く走れるチューニングを施してきている。

他シューズとのクッションレベル比較は↓を参考に。
【徹底解剖】シューズの特徴
アッパーが明らかにレーシングモデル
アッパー素材は『エンジニアードウーブンアッパー』を採用しており、これは『ノヴァブラスト4』と同じ素材であるが、編み方が明らかに違う。『メタスピードパリ』に近い縫製で作られており、最上位モデルならではの拘りが詰まっておりテンションが上がる。(メタスピードパリは『モーションラップアッパー2.0』を採用)


ペース帯を問わず跳ねる万能シューズ
跳ねる感覚を得るためには、靴底のトランポリン構造を押し潰して走る必要がある。歴代の『ノヴァブラスト4』は5分/km以内で走らなければトランポリン構造が潰れず跳ね感を得ることができなかった。だが『スーパーブラスト2』はペースを問わずトランポリン構造が押し潰されるおかげで、常に跳ね感を味わいながら走ることができる万能シューズに仕上がっている。またレースシューズで採用されている『FF TURBO+』が贅沢に使用されていることで、早いペース帯(3分30秒/km)でもレスポンスが遅れず快適に走ることができる。体が重く走りたくない日も、このシューズで走り出せば怠さも跳ね飛ばしてくれる。

グリップ力が抜群
パワーロスなく前に進める強力グリップ。他ジョグシューズから履き替える度に驚きがあるため、このグリップ力は本物。レースシューズとジョグシューズの中間に位置する新たなシューズ分類になると感じられるレベル。

気になる点
横幅がタイト
先のサイズ感でも解説したが、横幅がかなりタイト。他ブラストシリーズに比べ明らかに狭いため幅広の人は要注意。

販売足数が少ない
発売当初は欲しくても買えない状況が続き、難民が多く出ていた。再販すると約1ヶ月ほどは購入できるチャンスがあるため、欲しい方は買い逃ししないよう注意。

スーパーブラスト2がオススメな人
個人的に購入して満足してます。ペース早めのジョグやロング走で使っていく予定。
オススメする人
・1足で幅広い練習を行いたい人
・長い距離を楽して走りたい人
・ノンカーボンで早いペースも対応できるシューズを探している人
オススメしない人
・現状のジョグシューズで満足している人
・価格に納得できない人
まとめ
総括:気怠さも跳ね飛ばす
カーボンなしであるが、トランポリン構造と『FF TURBO+』の組み合わせにより、普段であれば少し力を使って走るペース帯も自然と走れる。特に気怠い日に履くと顕著で、楽してのんびり走っているつもりが普段通りのペースで走れ、気分が上がり楽しくなる素敵なシューズ。暑くてしんどい日が続く今、ご褒美として購入検討しても良いのかも。

購入先リンク

おまけ
スーパーブラスト2 VS ノヴァブラスト5
特徴が被っているため、どちらか一足の購入がオススメ。
コスパを優先する場合『ノヴァブラスト5』。早いペース帯(3分台)でも履きたい場合『スーパーブラスト2』っといった感じで購入検討すれば問題ない。正直なところ『ノヴァブラスト5』が性能に対して破格すぎる。ウルトラマラソンなどのロング走において、少しでも楽して距離を伸ばしたい。っといった場面で『スーパーブラスト2』はより輝ける。

スーパーブラスト2 VS ネオビスタ
2足とも2万円を超えるジョグシューズであり、甲乙付け難い性能を持っている。どちらもロング走向きシューズであるが、グリップ力と厚底感は『スーパーブラスト2』の勝利。自分の足で蹴って走りたい方(薄底好き)は『ネオビスタ』が向いていると考える。ただ『ネオビスタ』はグリップ力より耐久性を重視したアウトソール材のため、雨やタイルの上では普通に滑る。ロング走における地面の影響を考慮した場合『スーパーブラスト2』に軍配が上がる。スピードの上げやすさはあまり変わらない印象であるが、トランポリン構造という跳ねる特徴を持つ『スーパーブラスト2』の方が楽に巡航できる。
