【レビュー】アディダス ジャパン9 走りを再定義する

-シューズ-

アディダスいまさらシリーズ第3弾。数少ない薄底として生き残っているジャパン9の魅力とは!?

アディゼロジャパン とは

アディゼロシリーズは「日本人を速くする」という目標の下、「ゼロからの挑戦」をコンセプトに開発が始められたシリーズ。その中で『アディゼロジャパン』は設置感を重要視したトレーニングモデルとしてラインナップ。昨今薄底シューズが減ってきている中で設置感を重視したトレーニングシューズは何が良いのか?解説して行く。

引用元:アディゼロジャパン9 公式

外観

側面

アッパーは『LIGHTLOCK』と呼ばれるシルクのような素材。ツルツルでサラッとしており、触り心地に履き心地も最高。このアッパーが採用されているのは同社のPRO4・タクミセン11・ジャパン9の3足のみ。メンツからもわかる通りスピード練習での活用を意識している。

カラーリングは2025年の流行色であったモデレートブルーを採用。爽やかなブルーに差し色の黄色がレモンに見えて美味しそうな見た目。

背面

折りたたみ式プルストラップを採用。軽量化重視で反射材などの装飾はなし。

靴底

アウトソール材は『コンチネンタルラバー』(黄色箇所)と『LIGHT TRAXION』を採用。前作より大幅に『コンチネンタルラバー』の領域を狭め、軽量化に力を入れてきていることが窺える。

重量

28cm/186g
非常に軽い。薄底シューズの特徴である軽快さを存分に味わえる重量感。

シューズ名ジャパン9ジャパン8ターサーRP3
重量 (実測値)186g (28cm)225g (28cm)202g (27.5cm)

価格

定価:17,600円
薄底も厚底並みの価格になる時世に涙が止まらん。前作より4,400円の値上げ。正直発売当初に手が出なかった理由はこの価格に納得感がなかったため。最近はセールも増えてきたためそろそろ買い時。

シューズ名ジャパン9ジャパン8ターサーRP3
定価 (税込)17,600円13,200円16,500円

サイズ感

ハーフサイズアップがオススメ。
ナイキや他のアディダスシューズと同じサイズ感で購入すれば大丈夫。
♦参考:他購入済みシューズサイズ
ノヴァブラスト4&5→27.5cm
ペガサス41→28.0cm
EVO SL→28.0cm
アディオスPRO4→28.0cm

ファーストインプレッション

薄っ!この設置感はさすが薄底。ただミッドソールの反発はあまり感じない…?反発のないシューズに比べるとピッチは上げやすいが、自らの走りを邪魔しない最低限のレベルに押さえられている。今の薄底のトレンドってこんな感じなのかな?っというのが初感。
厚底で足バグっている説はあるが、本当に薄い。見た目以上に薄さを感じ「久々の薄底で怪我しないかな…?」と少し不安になるレベル。そのため走り出すと怪我をしないように着地衝撃を緩和する走り方を自ずと行うため、設置が綺麗な走りに矯正してくれると改めて感じた。

どのシューズと似てる?

ターサーRP3と似ている。違いとしては、シューズの安定感はターサーRP3の方が高くドリルなど行うを短距離選手に向いている。ジャパン9は設置感がありつつも足底に優しいプレート未搭載を希望する人にオススメ。

クッション性能について

LOWレベル:地面を強く感じる
ドロップ差:7mm(前足部20mm / 踵部27mm)

ミッドソール材はアディダスで最上位素材の『LIGHT STRIKE PRO』をフルレングスで採用。また助力となるプレートは未搭載でありつつも、安定感を高めるため『DOG BONE』と呼ばれるナイロンプレートが中央部に少し搭載。着用時や走っている時にプレートを感じることはないが縁の下の力持ちとして活躍してくれているはず。

母指球付近
踵部

【徹底解剖】シューズの特徴

薄底らしくないフルモデルチェンジ

アッパーが快適になり、ミッドソールは2層構造から『LIGHT STRIKE PRO』フルレングスの1層構造に変更。薄底シューズ市場はアディダスが全て持っていく!と言わんばかりの気合の入れ方。結果価格も上がってしまったが、手に取る人が少なく採算が合いにくい薄底市場において各社マイナーチェンジ程度で発売されることが多い現代に、今作のジャパン9は他社と一線を画す進化っぷり。

走りを再定義する

薄底シューズを履くと怪我が怖く着地衝撃を少しでも緩和するため、嫌でも設置が綺麗になる。厚底シューズの着用が当たり前になった昨今、多少雑な設置でもミッドソールが着地衝撃を吸収してくれるおかげで怪我に繋がりにくく走りやすい時代になった。だが、雑な設置は無駄な力や推進力を活かしきれず、より早く走るには設置を綺麗に整えることも重要。そのため競技志向を持ったランナーがワンランクにレベルアップするために薄底シューズで設置を見直せる有意義なシューズとなる。

スパイク練習用シューズ

アスファルトでのスパイク練習用シューズとして強くオススメ出来るシューズ。スパイクには20mm規定があるためマラソン厚底シューズとは違い、ミッドソール材を活かした走りに限界があり、自らのスピード出力を磨く必要がある。ジャパン9はスパイクのようにシューズによる助力に頼り切ることが難しいため、アスファルトでもスパイクの感覚を磨きたいランナーにオススメ。

気になる点

安定感は軽量化の犠牲に

軽量化を求めた影響なのか踵部が丸く削られ、直立時の踵部安定感が低くなり後方へ体重が流れやすくなった。結果として、ドリルを多く短距離選手には前作よりもオススメしにくくなった。

ジャパン9 がオススメな人

個人的に購入でき満足しています。マラソンをメインに活動している人がたまに薄底シューズ履くならこれがオススメ。

適正ペース

サブ3レベルの私が何も考えず心地よいペースで走った場合、5分前後/kmで走っていた。厚底特有のミッドソールのレスポンスが遅れるといったことは一切ないため、短距離選手のスピード練習にもオススメ出来る。

オススメする人

・マラソン競技志向の人
・トラック競技を行う人
・スピード練習、坂ダッシュ用のシューズを探している人

オススメしない人

・走り始めの初心者
・ドリルで活用したい人

まとめ

総括:見かけたら要注意
この厚底全盛期にフルモデルチェンジで薄底シューズを発売してくれたアディダスに感謝しかない。インフルエンサーのレビュー動画が全く見当たらないことからも、アディダスとしては力を入れて販売するつもりはなく、求めてくれるユーザーの手に渡ればそれで良い。っという漢気あふれる雰囲気がムンムンでカッコイイ。このシューズで走っている人を見かけた時は、競技志向強めの可能性が高いため、後ろを追いかけるのは気をつけましょう(笑)

購入先リンク

【おまけ】前作と比較

前作(ジャパン8)とは全く違うシューズになった。『ENERGYTORSION RODエナジートーションロッド 2.0』と呼ばれるプレートがなくなり、シューズ全体の安定感よりもスピードを出す軽量性を優先する作りに。結果として、直立姿勢での安定感が弱くなり、ドリルなどで活用するには前作モデルがオススメ。反面、ドリルなどは行わず、走りでの活用がメインの方にはジャパン9は十分にオススメできる。ジャパン8はプレートが靴底剥き出しであったため、石などを突起物を踏んだ時の絶望感が半端ない(嫌な音に加え、不安定な板の上で障害物を乗り越えるような感覚になる)。またフィット感が桁違いに良くなった。良くも悪くもフルモデルチェンジらしい進化っぷりのため、一度店頭で触ってみることをオススメする。

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