いまさら!?っという声が飛んできそうな、いまさらなシューズレビュー。もっと早く履いておけば良かった…。っと思えたポテンシャルの高さを紹介。
アディゼロ アディオスプロ4 とは
アディゼロシリーズは「日本人を速くする」という目標の下、開発が始められたシリーズ。その中でアディオスプロ4はアディダスの厚底フラグシップレースシューズ。厳密には『アディオスプロEvo2』という上位モデルが存在するが、8万円越えの価格や抽選販売による入手難度の高さから市民ランナーには縁遠いシューズ。そのためアディオスプロ4が実質のフラグシップシューズと言って差し支えない。そして箱根駅伝では席巻する人気っぷり。エリートランナー向けに開発されたシューズであるが、市民ランナーも扱えるの?使用感は?レビューしていく。

外観
側面
アッパーは『LIGHTLOCK』と呼ばれるシルクのような素材。ツルツルでサラッとしており、触り心地に履き心地も最高。見た目はミッドソールまではみ出たストライプがイカしてる。


背面
アディゼロシリーズお馴染みの折りたたみ式プルストラップを採用。「THIS TOO SHALL PASS」と記載があり「この苦しみもいつかは過ぎ去る」という意味。タトゥーで人気な言葉らしい。

靴底
アウトソール材は『コンチネンタルラバー』(赤色箇所)と『LIGHT TRAXION』を採用。前作より大幅に『コンチネンタルラバー』の領域を狭め、軽量化に力を入れてきていることが窺える。

重量
28cm/211g
軽量化戦国時代においては少し重め。とはいえ、手に取ると十分に軽いと感じる。

| シューズ名 | アディオスプロ4 | メタスピード エッジ東京 | ヴェイパーフライ4 | スーパーコンプエリートv5 |
| 重量 (28cm実測値) | 211g | 167g | 186g | 222g |
価格
定価:28,600円(税込)
発売時期が2024年11月っと一番古いだけに、他社より少し安い! 次作は顔色合わせたように29,700円以上で来るでしょうね…。
| シューズ名 | アディオスプロ4 | メタスピード エッジ東京 | ヴェイパーフライ4 | スーパーコンプエリートv5 |
| 定価 (税込) | 28,600円 | 29,700円 | 29,700円 | 29,700円 |
| 発売日 | 24年11月24日 | 25年7月25日 | 25年3月1日 | 25年8月7日 |
サイズ感
ハーフサイズアップがオススメ。
ナイキと同じサイズ感で購入すれば大丈夫。
♦︎参考:他購入済みシューズサイズ
ノヴァブラスト4&5→27.5cm
ペガサス41→28.0cm
EVO SL→28.0cm
メタスピードエッジ東京→28.0cm
ファーストインプレッション
柔らかっ!?このレベルの柔らかさはアルファフライ3以来…。これだけ柔らかいとサブ3狙うレベルじゃ履きこなせないのでは…。
っと考え、ソッと大事に箱へしまった25年1月。。。

セカンドインプレッション
「プロ4を履く機会、完全に逃した…。カラーラインナップに在庫も潤沢でアディダスはランナーに優しい会社だな〜。箱根駅伝でも2年連続シェア1位で、次作の噂も出てきてる。1年熟成させたし、そろそろ履いてみるか!」っと思い、早速インターバルで使用してみたところ…。
とても柔らかいミッドソールが、走るとエナジーロッドに支えられ程よい硬度に。前足部が広く安定感がありつつも、コロンっと転がり足抜けの良さは抜群。そして反発力も十分すぎて文句なし。「これめっちゃええやん!」っていうのが走った初感。

やっぱりシューズは走ってみないと良さがわからない。アホほどシューズ買ってるくせに改めて気付かされた。個人的にレースシューズに求めている転がる足抜けの良さと、推進力をグングン前に運べる反発力の高さにご満悦。もっと早く履いておけばよかった。
どのシューズと似てる?
メタスピードエッジパリを柔らかくして、反発力と重量を上げたバージョン。
コロンっと前に転がる感覚が似ているが、反発力と柔らかさがかなり違う。そのため扱いやすさはメタスピードエッジパリ。爆発力はアディオスプロ4っといった具合。
じゃあ、メタスピードエッジ東京と似ているのでは?と思われたかもしれないが、メタスピ東京は柔らかすぎて、ピッチのコントロールが難しすぎる。アディオスプロ4は転がりでピッチを一定に保ちつつ、ストライドを自在に操れる懐の広さがある。メタスピ東京のエッジとスカイの子供がアディオスプロ4みたいな感じ。

クッション性能について

MAXレベル
ドロップ差:6mm(前足部33mm / 踵部39mm)
ミッドソール材で採用されている『LIGHT STRIKE PRO』は素材名が同じでもシューズによって硬度が違う。アディオスプロ4に採用されている『LIGHT STRIKE PRO』は非常に柔らかい。着用して立ち上がると沈み込みが凄く柔らかさに驚かされる。だが、走り出すとミッドソール内に搭載されている『ENERGY RODS 2.0』により腰砕にならない硬さを持ち合わせている。すなわち、足を労るミッドソールの柔らかさと、硬い『ENERGY RODS 2.0』から生み出される反発力でグイグイ前に進むことができる。

【徹底解剖】シューズの特徴
ロッカー構造
ドロップ差6mmとは思えないほどにコロンっと前に転がる。記事を書くために調べるまでは8mmくらいあると思ってた。それくらい全自動で前に進んでくれるため、フルマラソンにおいてかなりの省エネに貢献してくれる。

アディダス特有のENERGY RODS 2.0
各社レースシューズに搭載するカーボンプレートに特徴を持たせることが増えてきている昨今。アディダスは足の骨に沿った骨状バーとして『ENERGY RODS』で差別化を図っている。特徴は一般的な1枚のカーボンプレートに比べ、骨に沿わせ無駄な箇所を削ぎ落とすことで撓りやすい構造になっていること。そのため軽量なランナーでも助力(反発)を得やすい。反面、1枚ではなく1本ごとに分かれている形状から、無理な屈曲を加えるとポキッっと折れやすい耐久面での課題がある。とはいえ、私の体重70キロの屈曲にも問題なく耐えられているため、普通に扱っている限りでは問題ない。


レースシューズと思えないフィット感
軽量性とフィット感は反比例する。軽さを追求した結果、フィット感を高めるクッション材の量を減らさなければいけないため、レースシューズはフィット感が犠牲になることが多い。前作のアディオスプロ3は踵が抜けやすい構造に加え、パリパリのアッパー素材で靴擦れに悩む人が頻発したが、今作は大幅に改良された。シルクのような上質なアッパー素材に、レースシューズでは珍しいシュータンが一体構造でガッチリ足を固めてくれる。足が抜けそうになる感覚は一切なく、走行中の違和感もない。最高の一品に仕上がっている。


軽量性の自慢が激しい
アッパー:LIGHT LOCK
ミッドソール:LIGHT STRIKE PRO
アウトソール:LIGHT TRAXION
っと全てにおいて「軽い」と表現してくる。企画会議楽しそう。LIGHTって付けないとクビにされるのかな?笑。実際、箱を持ち上げた時「これ中にシューズ入っているのか?」と思うくらい軽い。発売されて1年経った今では、200g切りのレースシューズが主流になりつつあるが、それでも十分に軽いのはさすがフラグシップシューズ。

気になる点
特になし。強いて挙げるなら、レースシューズらしく更なる軽量化を求めるがフィット感が損なうくらいであれば、すでに完成されたレースシューズだと感じる。
アディオスプロ4 がオススメな人
個人的に購入して大満足。余裕のスタメン入り。ただ、前足部が広く安定感はあるものの、柔らかいミッドソールによる沈み込みがあるため、足作りが出来ているランナーでなければ、マラソン後半でペースが落ちた際に、粘れずガクッっとペースが落ちたり、足攣りの原因になると思う。そのためオススメできる人は下記になる。

適正ペース
上限未知数〜最低4分25秒前後。サブ3を狙う私レベルでは、3分ペースでもレスポンスの遅れを感じることが出来なかった。最低速度は4分30秒より遅く走ることが難しく、遅いと『ENERGY RODS』の恩恵を感じられず、ミッドソールの柔らかさが強調され、足が売り切れた後に粘るのが難しくなると感じた。
オススメする人
・転がるシューズが好きな人
・柔らかいシューズが好みの人
・レースシューズのフィット感で悩んでいる人
・体重が軽く、脚力に自信がない人
・3時間15分以内を目指すランナー
オススメしない人
・フラットシューズが好きな人
・設置感のあるシューズが好みの人
・マラソン後半まで足が持たない人
・もっと軽さを追求したい人
まとめ
総括:完成度高すぎ
オススメしない人を捻り出すのが難しかった。それほど完成度が高い。着用率が高いのも頷ける。そしてカラーラインナップの豊富さに、発売当初以降は在庫切れで悩む機会も少ない。メーカーの鑑ですやん…。ここまで完成度が高いのに、さらに上位モデルとしてEVO2というシューズがあるアディダスの底知れなさが恐ろしい。手に取る機会があればぜひ試したい!と思うが、扱えなくてソッと大事に箱にしまう未来が簡単に見えてしまう笑。
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