【山レビュー】釈迦岳 福岡県で1番高い山

-ハイキング-

九州では珍しい雪山に登りたくて『釈迦岳』へ。

釈迦岳について

『釈迦岳』は福岡県八女市と大分県日田市の県境にある標高1,230mの山。八女市といえば福岡県内で北九州市に次ぐ2番の面積を誇り『八女茶』で有名なお茶の産地。日田市といえば全国で1番の暑さになる日もある盆地であり『日田焼きそば』や『進撃の巨人』作者の出身地として有名。そんな県境にある『釈迦岳』は名前の通り、山頂にお釈迦様の像があり、360度見渡せるビュースポットもあるらしい。山頂からの眺めが良いと評判であるが、実際のところはどうなのか登ってきた。

アクセス方法&駐車場情報

アクセス方法は車しか選択肢がない。駐車場は標高626mほどに位置する『御前岳登山口駐車場』or 標高1,008mに位置する名もなき駐車場からアタックできる。サクッと登山されたい方は、ショートカットできる標高1,008mの駐車場からアタックするのが良いと思うが、冬は路面凍結や雪を気遣う必要がある。今回私は非スタッドレスタイヤであるため『御前岳登山口駐車場』からアタックを開始。

御前岳登山口駐車場
標高1008mの駐車場

トイレ情報

御前岳登山口駐車場は『そまの里渓流公園』と併設されており、陶芸品展示販売所の室内トイレをお借りすることができる(営業時間10時〜17時)。駐車場から最寄りのコンビニでさえ、20分ほど離れている場所のため非常にありがたい。

釈迦岳での必携品

基本的な装備はこちらを参考に。

軽アイゼン

冬には雪が積もる山。そのため冬に登る場合は軽アイゼンの持ち込みが必須。

チェーンスパイク

ルート

ルートはこちらをチョイス。
御前岳登山口-御前岳-釈迦岳-釈迦岳-矢部越登山口 周回コース(YAMAPリンク)

標高800mアップで距離7.4キロ。実稼働は6.5時間かかった。

登山道レポート

駐車場に雪が積もってないことを祈り到着したところ、脇道に雪が残っている程度で一安心。駐車場すぐ横の橋は一面雪化粧で綺麗に彩られていた。


今日は現在地の①登山口からスタートし②→④→⑤→⑥→①という順路で登山。案内図を見るに④と⑤にあまり標高差がないことから最初と最後に苦労しそうな予感。


つべこべ言わず登山開始!登山開始直後から脇道に雪が残っており、地面はベチャベチャ。靴はドロドロ。

でも今日は雪を求めていたので、しっかりと登山靴を着用! いつものトレランシューズよりも水や汚れに強く、何より暖かい。その分、靴の重さは桁違いであるが寒さで指がキンキンに冷えるよりか遥かに良い。


靴の重さに慣れるまで気を取られながらもテクテクと歩いていると、早速走ってくれと言わんばかりの杉林。走りたい心はシャッターを切ることで抑える。


とはいえ、走りやすそうな道は最初だけで100mほど標高がアップしたところで景色は一変。銀世界に突入。冷え込みが増してくる。

積もり具合は3cmほどで、まだ登山靴でも滑らず進める。

いつもは道を示してくれるケルンも本日は雪でお休み。


九州では珍しい雪景色にはしゃいでいると『②分岐点』へ到着。ここまで約1時間ほど。

そこから少し進み、雪の厚みが控えめなポイントで小休憩。こういう時のレジャーシートはお尻と荷物を濡らさずに済むためとても便利。カロリーメイトを1袋食べ、筋肉が冷える前に再開。チョコレート味しか勝たん。


再開してすぐの道。晴れ間に反射する雪が眩しく幻想的な景色。

そんな景色に心癒されていると突然現れる急騰。相変わらず山は飴と鞭の使い分けがお得意なようで。

急騰を登るということは、一気に標高が上がるということで雪の積もり方が激しくなった。流石に登山靴が滑り出したので、すかさずチェーンスパイクを装着。装着するか迷った時は早め早めの対策が大切。崖に滑り落ちたらシャレにならないので。


雪で登山道が見えないため、前走者の足跡を辿りに進んでいると、かわいい足跡が紛れ込む。人間には立ち入り禁止のトラロープですが、キツネの世界には関係ないですね。


そうして登り始めて約2時半。『④御前岳』の山頂に到着。

やはり山頂からの景色は格別で、いつもは見上げている山も今日は見下ろせる。見渡して思いましたが、雪が積もっている近くの山は釈迦岳くらいだったので、やはり九州で楽しめる雪山は限られてますね。


少し休憩をして、本命である釈迦岳にアタックを開始。登山道では珍しいオシャレな看板が道を示してくれる。


この御前岳と釈迦岳を結ぶ道が山に覆われており、雪が一番積もっていた。新雪があまりに綺麗で触っていると雪だるまが完成。次に通るハイカーがほっこりしてくれると嬉しいな。


約30分ほど歩くと見えてきた本日のメインディッシュ『⑤釈迦岳』。ちょっと待ってくれと言わんばかりの急騰に笑ってしまう。


実際に着いてみると本当に急騰で、もはや壁。鎖を頼りによじ登っていく。


そんな壁を登り続け、ようやく山頂に到着。ここが福岡県で1番高い山! お釈迦様が待ってくれていました。

山頂は360度見晴らしの良いビュースポットで、後ろを振り返るとさっきまでいた御前岳山頂も見える。


ようやく辿り着いた山頂ですが、それほど広くなく休憩するには狭いため、もう少し進んだ展望台でお昼ご飯。この寒い中で食べるカップヌードルは格別。

そして展望台は名に恥じない素晴らしい景色で、正面に見える久重連山が「富士山か!?」と思わせるくらいに魅了されました。雪が残っている間にチャレンジしたいですね。

まとめ

雪山登山のチャレンジに程よい難易度
軽アイゼンを持ち込めば誰でも楽しめる雪山でした。九州で雪山を楽しめる場所はおそらく少ないため、是非雪山の楽しさを堪能してほしい。

オススメ度

また行きたいと思えた山。次は夏に登ってみたいですね。

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