新作発売を前にしてアップするか迷ったが、各所でセールが実施されているため誰かの参考になれば…っという気持ちと備忘録目的でレビューします。遅くなった点は許してヒヤシンス。
ゲルニンバス27 とは
アシックスの豊富なラインナップの中で、クッション性を最重視したフラッグシップモデル。「雲の上を歩く」をコンセプトにしており、非常に柔らかいクッション性を売りにしている。ランニングにおいて柔らかいシューズは、ゆっくり走る(リカバリージョグやLSD)ことを目的に着用される機会が多いが、今作の27代目は前作同様に適しているのかチェックして行く。

外観
側面
アッパーは『エンジニアードメッシュ』を採用。前作までは全面伸縮性のあるニット素材であったが、今作はシュータンのみニット素材に。側面からも分かる通り、ミッドソールが肉厚すぎる。クッション性フラグシップの名は伊達ではない。


ちなみにカラーは『ウエーブティール×サクソングリーン』を購入(このカラー名で誰が伝わるねん!)。理由は2025年の流行色『ホライゾングリーン』テイストであったことと、今作の顔となるカラーリングだったので。
背面
伸縮性のあるプルストラップ付きで着脱がスムーズ。ミッドソールにASICSとロゴが彫られたのはタウンユースにおいて減点なのでは…(ダサイ)。

靴底
アウトソール材は『HYBRID ASICS GRIP』を採用。耐久性とグリップ力を兼ね備えた賢い采配。白色部分はアウトソール材を削り軽量化に貢献。そのためミッドソールが剥き出し。
・濃青部分:耐久性に優れた『AHAR+』
・水色部分:グリップ力に優れた『ASICSGRIP』 を採用。


重量
27.5cm/310g
ジョグシューズとしては重い。だが、着用シーンが軽やかに走るためではなく、ゆっくりジョグ目的のため、重さは慣れると気にならない。

ちなみに前作のゲルニンバス26と重量はほぼ変わっていない。
前作:27.5cm・4Eモデル/308g であった。重くなっているのは、個体差であると信じたい…。

価格
定価:20,900円(税込)
前作から1,000円の値上げ。昨今、各社フラグシップクッションモデルはどんどん値上げ傾向…。インフレによる問題よりも、クッション性という他シューズにはない優位性で、利益追求を優先している雰囲気を感じる。さすがに2万円を超えると心理的に手に取りづらくなるのが本音。
| シューズ名 | ゲルニンバス27 | ボメロプラス | Fresh Foam X 1080 v14 | ボンダイ 9 |
| 定価 (税込) | 20,900円 | 22,000円 | 19,800円 | 24,200円 |
サイズ感
サイズ感:普段購入サイズで問題なし。
♦︎参考:他シューズサイズ
ノヴァブラスト4&5→27.5cm
ゲルニンバス26→27.5cm
ペガサス41→28cm
マジックスピード4&5→28cm
ファーストインプレッション
んあ!?なんじゃこれ。硬くなってない?ゲルニンバスに求めている性能ってコレジャナイ感…。っというのが初感。
ゲルニンバスが爆発的に人気となったのは25代目であり、26代目もほぼ変わらないマイナーチェンジ。そして今作27代目で一気に変わった。前作までの「グニョ」って潰れ切るミッドソールの感覚はなく、柔らかいが芯(腰)のあるクッション性に変わった。「とにかく柔らかく、ポイント練習後の足を労る日に履くシューズ!」っというイメージから「柔らかめですが、普段のジョグでも使えますよ!」っという雰囲気に。これならゲルニンバスじゃなくて他のシューズでもいいのでは…?っと思うほどに唯一の性能が消えてしまった。

どのシューズと似てる?
『Fresh Foam X 1080 v13』の柔らかいが、腰のあるクッション性という点が似ている。ただ『Fresh Foam X 1080 v13』は、適度な反発もあったため軽やかに走れる印象だったが、ゲルニンバス27は反発力が弱く軽やかに走れない。個々人の走り方によるが、私は下位互換だと感じてしまった。

クッション性能について

MAXレベル ドロップ差: 8mm
ミッドソール材は『FF BLAST+ ECO』を採用。柔らかいが芯(腰)のあるクッション性に。元々桁外れの分厚さであったが、今作はさらに厚みを増し、実測値で前足部4cm・踵部6cm。これだけ分厚いが、着地時にブレを感じることはなく安定感が高いのは、さすがとしか言いようがない。また踵には『PureGEL』が内蔵されており、ヒールフットランナーの足を労る親切設計。



【徹底解剖】シューズの特徴
走り方の柔軟性が増した
ミッドソール材は前作同様の『FF BLAST+ ECO』を採用しているが、明らかに硬度が変わっており、腰のある弾力感に。ゲルニンバスの特徴であった「グニュ」っと潰れ切る足に優しいミッドソール材から変わってしまったが、よく言えば蹴って走れるシューズになった。従来は潰れ切るためドロップ差を活かし、転がして走らなければ疲れる設計であったが、今作は潰れ切らず蹴ることができるようになったため、蹴る走りをする人には今作がオススメできる設計になっている。

プレミアムシューズのフィット感
さすが定価で2万円を超えるシューズ。他シューズに比べ極上なフィット感を提供してくれる。くるぶし周りの豪華なクッションに加え、シュータンは伸縮性のあるニット素材で足当たりは抜群。足を労る日には最高なプレミアム感。


考えられたアウトソール材
滑りづらく長持ちする『HYBRID ASICS GRIP』を採用。ジョグシューズは耐久性を重視したアウトソール材を採用するのが一般的であるが、雨の日やタイルの上で滑りやすいのが難点。その問題を解決するために、蹴り出す中足部のみグリップ力の高い『ASICS GRIP』を採用しているのは賢い。そして外見からは継ぎ目が見当たらず、どのように実現しているのか個人的に気になる。

アッパー素材の変更
アッパー素材が『エンジニアードニット』から『エンジニアードメッシュ』へ変更。足当たりや履き心地はニット素材が断然良かったが、前作は200キロほどで小指付近が破れてしまった苦い経験持ち。そのためメッシュ素材へ変更し、耐久性と安心感が上がった。

気になる点
ミッドソール材が硬くなった
特徴の裏返しでもあるが、やはり大半の方がゲルニンバスに期待しているのは「グニュ」っと潰れ切るミッドソール材であると考える。硬度が上がり、走り方の柔軟性が増えたのは万人に使えるアップデートであるが『ゲルカヤノ』シリーズと自社内競合になる状況ではないか?と思う。そのため、ゲルニンバスは潰れ切るミッドソール材で継続して行くのが良いのではないか。っと感じた。

ゲルニンバス27 がオススメな人
個人的に購入して満足しています。思いがけず前作と使い分けて走ることが出来るようになったので。ただ、初めてゲルニンバスを購入する方が今作を購入した場合「他のシューズでもよくね?」っと肩透かしを喰らう感覚はあると思う。その点を考慮してオススメできる方は下記になる。
適正ペース
のんびりお好きなペースで走れます。ただ、早いペースで走り続けることが得意なシューズではないため5分/kmより遅いペースで使うことを前提に購入するのがオススメ。
オススメする人
・ゆっくり走れるシューズを探している人
・柔らかいが蹴って走れるMAXクッションを探している人
オススメしない人
・潰れ切ってくれる柔らかいシューズを探している人
・1足目購入の人(ゆっくりジョグしか出来ないため)
・設置感を得られるシューズを探している人
まとめ
総括:賛否が分かれる
前作までを愛用していた人が今作を履いた場合「これは雲の上を歩いていない」って間違いなくなる。それくらいミッドソールの硬度が変わった。メーカー側の気持ちを考えると、ずーっと変わり映えのないシューズを出し続けるのは気が引けたのか、それともチャレンジして見たかったのか真相は分からないが、次作はきっと柔らかいチューニングに戻してくるんじゃないかなって思えるくらい変わってた。男子、三日会わざれば刮目して見よ とはまさにこのこと。

購入先リンク



