福岡県と大分県の県境にある『英彦山』。大分県では中津市に属しており、中津市といえば福沢諭吉の生まれ故郷や中津唐揚げで有名であるが、それに並ぶくらい有名になっても良いのではないか?と思えた素敵な山レビュー。
英彦山について
『英彦山』は大分県中津市にある標高1199mの山。麓には英彦山神宮という福岡県唯一の神宮がある。ただ、入り口から300段ほどの階段を登る必要があり、なかなかにハード。そのため神宮を訪ねたい方向けにスロープカー(有料)の用意もあるが、実際は頑張って登られているお年寄りやお子さんが多い。神宮に到着後さらに道は続いており、頂きには上宮と呼ばれる社がある(現在は改修工事中)。そのため神宮から上宮に向けての道が登山道になっている。
アクセス方法&駐車場情報
アクセス方法は車がオススメ。公共機関は本数が少なく、終バスが16時とかなり早い。心に余裕を持つ意味でも車でのアクセスをオススメする。駐車場は無料で停められるスペースが多いため安心。満車の場合も参拝のみで帰宅される方が多く、少し待てば空くことが期待できる。
英彦山での必携品
基本的な装備はこちらを参考に
ヘッドライト
私も甘く見ていたが、山に覆われて日の入らない箇所が多い。日暮前から薄暗くなるため、ヘッドライトを持参する or 夕暮れ前には帰宅できる時間で臨むのがオススメ。
防水シューズ
川渡りあり。また山から溢れ出る水で、濡れている道が多い。気にせず突き進んでいける防水性のある登山シューズがオススメ。
ルート
ルートはこちらをチョイス。
別所登山口-奉幣殿 往復コース(YAMAPリンク)
標高1000mアップの行程になるため、距離は9キロ弱であるが6時間ほど要する。休憩時間も考えると7〜8時間は想定しておきたい。
登山道レポート
さてと、今日のお山の味はいかがかな…?
入り口から大きな鳥居がお出迎え。
あれれーおかしいぞー?階段しか見えないぞー?(300段ほど続く)
参道には参拝にいらっしゃった一般のお客様。いや、虫の息になったお客様が多くいらっしゃる。サクサク登っていると「若いのはすごいなー」と非日常体験から(テンションが)おかしくなったオジ達に声をかけられる。登り着くと…。
英彦山神宮がありました。
はい。自白します。神宮の写真を撮り忘れてました。撮り忘れるくらいに「早く登山道に入りたい!!」 という脳みそになっておりました。(山キチ)
そして神宮の全体像からも隠しきれない、右手に見える鳥居をくぐると…。階段続きの道(写真撮り忘れました)と、登山道「山伏コース」に分かれ始めます。
山伏コースに入ると!そこには警察の方が二人おりました。(なんでぇ!?)何もしてないのに、きょどっていると‥どうやら登山届を提出せずに山を登る方が多いようで、未提出者に指南をされていました。日曜日までご苦労様です。
ようやく心安らぐ登山道の開始!
こういうのでいいんだよオジサンも納得する登山道をとにかく進む。
進む。
たまに川。
進む。たまに川。進む。を繰り返していると突然現れるベンチ先輩。いや〜。山のこういう飴と鞭に心やられますね。DV彼氏から逃げられない女心を山で嗜む。これもまた非日常。
そうして登り続けると、山特有の雰囲気が変わる瞬間が来る。そう。ゴツゴツ岩場道。今日は鎖までついているおまけ(急登)つき。落ちたら痛いで済まない岩場に肝が冷える。
登りきって振り返ると…。
すでに結構たけぇ…。っというか人里離れすぎて山しか見えない。
それでも続く山道を進んでいると出てくるあったけぇ看板。また急に出てくる飴でDV漬けにされる。
そして、ようやく到着した山頂の景色はこちら。
山なんだわ。もう人里離れすぎて、山しかないんだわ。
連なる山しか見えず、なんともいえない景色。達成感はモニュメントで味わいましょうね〜。って、あれれー。この山標高1199mって調べてたけど、1200mって書いてるぞー?
これはあれですか?179cmの男子が180cmってサバ読むあれですか?確かに1199mって歯切れ悪いですしね…。流石に同情してしまう。
あと、これが改修中の上宮です。早くお披露目されて欲しいですね。ちなみに2027年12月終了予定らしいです(白目)。
そして登りきって気づく。「あれ?道中にあるはずの鬼杉見てなくね?」
はい。ルートを間違えました。行きと帰りの道を間違えて登ってました。(山を舐めるなオジサンブチギレ案件)っということで休憩して鬼杉とやらを見に行きましょね〜。
はい。これが鬼杉です。
いや写真だと伝わらないかもですが、マジでデケェ。誇張抜きで、今年で一番感動しました。こんなデカい木があるなんて思ってなかった。不意に出て来ただけに感動が半端ない。この鬼杉は国の天然記念物になっており、推定樹齢は1200年以上とのこと。マジでデカい。そして天然記念物という貴重な木であるにも関わらず、柵などで覆われていないために近くまで寄れ、さらにデカさを体感できる。これは是非足を運んでみてほしい。ネットの画像だけで得られない感動がここにはあった。
っとあまりの感動に佇んでいたら、日が暮れ始めあたりが薄暗くなって来た。この時、16時であったため、早くないか?と思ったが山に覆われているため日が刺さなくなる時間が早い。とにかく下山だ!
急足で進んでいると、びっくりするくらいデカい木が捻じ曲がってたり。
倒木していたり。っとこの山のスケールのデカさに圧巻。
山の中に埋まってますやん!って社もあり、立ち寄って行きたいが、日の落ちるスピードが驚くくらいに早い。完全に舐めてた。
この後は本当に急いでいたため、写真はないです(ブロガーとしてどうなんソレェ…)。
最初来た神宮が現れ、ホッとなり今回の登山は終了。
まとめ
総括:一度は訪れるべき杉
山もスケールがデカくよかったですが、何より杉!鬼杉を是非一度見てもらいたい。昨今、寺や神社に落書きをしたりする悪者もいるため、いつか鬼杉の近くまで立ち入れなくなる可能性は十分にあるくらい見応えのある杉でした。いずれは屋久島の縄文杉のように有名になれる素質をこの杉は持っていると感じた。
オススメ度
かなりオススメ。ただ、上級者コースと謳われているため、山慣れしていない方は時間に余裕を持って行かれてください。私もまた杉を見に行きます(笑)。