【レビュー】Apple Watchはランニングで使えるか?2年間の使用レビュー

-ランニング-

Apple Watchのレビューは山ほど出回っているため、今回は2年間Apple Watchをランニングで使ってみた結果に重点をおいて解説。

結論

使えます。特にGPSの精度が高く非常に優秀。ただし充電が手間…。
※使用するにはiPhoneユーザーであることが必須条件です

Apple Watchの強み

対応していないアプリがない

デジタルウォッチ向けにアプリ開発する際、Apple Watchでの使用を基準として開発されるため、デジタルウォッチを連携させて使用できるアプリは基本使える安心感がスゴイ。

例えば、アシックスのモーションセンサーもApple Watch経由で操作が可能。

Runmetrix Watch

GPSの精度が高い

2年間使用してきたが、ランニングやハイキングにおいてGPSが誤作動を起こしたことがない。しっかりと走った軌跡まで捉えてくれる安心感がスゴイ。他社にてGPS誤作動によるストレスを抱えている方はストレスフリーになること間違いなし。

携帯なしで電子決済が行える

SIMなしApple Watchのみで電子決済が行える。飲み物を購入するために、小銭や携帯を持っていく必要がなくなるのは身軽でとても便利。

Apple Watchの弱み

バッテリーが貧弱

ここが一番の欠点。他社デジタルウォッチに比べてバッテリーが弱い。毎日充電する必要があるのは普通に面倒。私はお風呂に入る際、充電するルーティンで運用している。

公称値Apple Watch10Apple Watch Ultra2
通常使用最大18時間最大36時間
低電力モード最大36時間最大72時間
引用元:Apple Watchのバッテリー

純正バンドが高い or 中華だらけ

デジタルウォッチの魅力として、ファッションに合わせたバンド交換が気軽にできるが良いところ。にも関わらず、純正バンドがクソ高い。プリンターメーカーのインク商法か?っと思わせるくらいに高い。反面、純正にないバンドを探した場合、中華メーカーの数が多すぎて選びきれない。挙句に粗悪品だらけ…。適正なバンドを購入できるまでどれだけの時間を要したことか…。

ワークアウトの結果を編集することができない

ランニング終了後にメモや記録修正などを行うことが出来ない。ランニング中の気づきや履いたシューズ記録を外部アプリで実施する必要があるのは少し面倒…。

Apple製品で固めてこようとする

Apple Watchのみで音楽を聴きたいと思った時、Apple純正のミュージックアプリからしかダウンロードすることができない。すなわち外部音楽アプリである『Spotify』や『YouTube MUSIC』などから音楽を聴きたい場合は、携帯を持ち運ぶ必要がある。そのためランニングにおける身軽さが少し低下するのがネック。
参考:Apple Watchにミュージックを追加する

ランニングの計測方法

計測方法は『ワークアウト』と呼ばれるアプリより最適な運動を選ぶことが可能。(ウォーキングやハイキングなど)中でもランニングは練習方法に合わせた『モード』の用意が6種類あり、使いこなせると少し便利である。※実際使用しているのは2種類のモードだけです

6種類のモード

フリー モード

一番使用頻度が高いモード。名前の通り『フリー』である。ジョグから大会当日までこのモードを使用している。

カスタム モード

使いやすい。インターバル走で使用するモード。疾走区間と回復区間を距離orタイムで指定することができ、目標通りに練習を実行することができる。インターバル走は一人で実施するとなかなかに苦しい練習であるが、Apple Watchが設定タイムでお尻を叩いてくれるのがありがたい。

疾走距離と回復時間の設定画面

ペーサー モード

使いにくい。ペース走で使用することを目的に用意されているモードであると思うが、1キロごとのペース上下を表すのではなく「合計ペースに対して⚪︎秒早いよ」っと表示される。我々ランナーは合計タイムではなく、1キロごとの目標ペースを意識して走る生き物であるため、仮に1キロ目が10秒早い場合、2キロ目に10秒落とすなどは実施しない。そのため合計ペースに対してペース上下を表示されても意味ないんだよなぁ…。(私の理解が誤っているのか、開発者にランニングを真面目にやっている人がいないのか。。。)マラソン本番で目標タイムクリアのために使用するということであれば合計タイムから算出されるのも理解できるが、日頃練習で使わないモードを本番で使う人はいるのだろうか…。なにより心拍表示がないのは痛い。

距離・時間・キロカロリー モード

使わない。全て共通しており、1回のワークアウトにおいて、事前に目標を設定し、達成ができたタイミングで通知してくれるモード。このモードを使用するのであれば『フリーモード』で良いと思われる。

トレッドミル(ランニングマシン)での使用感

信頼出来ない。計測内容のズレが多いため心拍確認用として使用するのが吉。ただし、これは他のデジタルウォッチでも精度を上げるのは難しい気がする。。。

上手く計測結果が噛み合った時

通常のシリーズモデル or Ultraモデル どっちがいいの?

結論

好みでOK。ただしウルトラマラソンやトレイルランを行う方はバッテリーの観点でUltraモデルが安心かも。注意点としては『常時点灯機能』に対応しているApple Watch シリーズ5以降がオススメ

Ultraのメリット

バッテリーが持ちが良い(一番重要)
・アクションボタンがあることでワークアウトの一時停止が押しやすい
・高精度2周波GPS搭載
・所有感がある

Ultraのデメリット

価格が高い
・時計重量が気になる(慣れます)
分厚さが気になる(寝る時邪魔…)

2年間の消耗具合

バッテリー

毎日使用しているが、最大バッテリー容量は98%を維持。OSのサポート終了まで問題なく使用できそう。

見た目

2年間使用したが大きな傷は特になし。

まとめ

総括:コスパよりも所有感を求める方にはオススメ。
ランニングにおいて問題なく使用可能であるが、コスパの良いデジタルウォッチは他にも沢山ある。ランニングに重点を置く場合は、他のランニングウォッチでも良いと思われる。ただ、日常の中に溶け込む所有感は、他のデジタルウォッチにはない魅力を持っているのも確か。

購入先リンク


【おまけ】登山利用でめっちゃ便利

Apple Watchのアプリケーションにて登山マップアプリである『YAMAP』と連携することができ、時計で地図を観れるのがとても便利。登山やトレランをする方にはApple Watchを強くオススメできる。

Apple Watchでの地図画面
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